NEWS & BLOG, 2020
中国新聞
2020.10.08-thu
広島の実家で購読している中国新聞に、審査員を務める『鞆の浦フォトコンテスト』の記事が掲載されました。
私の名前も小さく出ているのですが、それを見た父から「近所の人からも連絡があった」など大層ご機嫌な酔っ払いの電話が来たので、親孝行が出来たようでよかったです。笑
広島県福山市・鞆の浦フォトコンテストのお知らせ
2020.09.15-tue
広島県福山市・鞆の浦のフォトコンテスト審査員を務める事になりました。
『鞆・一口町方衆』応援プロジェクトの一環として開催されます。
福山は高校、専門学生の時に5年間過ごした青春の思い出いっぱいの街。次回帰省した時、久しぶりに鞆へ是非行きたいです。
https://tomo-machikata.jp/news/details/post-29.html
応募期間は、2020/9/15(火)~11/10(火)
記念展のお知らせ
2020.09.05-sat
9/5より、御茶ノ水の画廊で記念展が始まります。
私は昨年の企画展で展示した軽井沢の写真を出品します。このご時世、都心方面なのでどうぞお気をつけてお越しください。
アートギャラリー884
『開廊5周年記念展』
2020/9/5(土)-9/22(火祝) 月休
11-18時
東京都文京区本郷3-4-3-1F
03-5615-8843
好きな本 07:スロウハイツの神様
2020.05.04-mon
本の紹介、7冊目。
『スロウハイツの神様』/上下巻、辻村深月著、講談社
30代前半の頃、海外出張のお供をいつもしてくれていた本です。私の好きな上下巻モノ。夫に「またそれ?」と言われるくらい何回も読みました。
自分のお気に入りの箇所は毎回ちょっと丁寧に読んだり、そして、読後感が素晴らしくてまた読んでしまう。という事を繰り返しています。『傲慢と善良』も面白かった。新作をいつも楽しみにしている作家さんです。
一年程前から原田マハも加わって、なかなか忙しいです。
私の作品を気に入ってくださったり、実際に作品を購入してくださった方々と好きな本が一緒だという事が、こんなにも嬉しい事だったとは!
きっと映画や音楽も同じだと思います。なにか共有できているものがある気がして、コロナで減った幸せ貯金が増えました。
あと、全然関係ないですが、大沢たかおカッコイイ…。
ついつい、仁を全部見てしまいました。
好きな本 06:シークレットレース
2020.05.04-mon
本の紹介、6冊目。
『シークレットレース』タイラー・ハミルトン&ダニエル・コイル著、児島修訳、小学館
事実は常にひとつ、真実は一人にひとつ。
自転車競技界に起きたドーピング問題で、中心人物となったランス・アームストロングではなく、チームメイトのタイラー・ハミルトン側から見たノンフィクション小説です。
ようやくプロになった。でも、最初の新鮮な時期が過ぎると段々と現実が見えてくる。自分は結果が出ないのに、実績を積んでいる人がいる。なにか、秘密があるに違いない。
結局、彼も自分の現実を受け入れてドーピングを始めます。何年にも渡る葛藤と、終盤の「あなただったらどうしますか」という問いかけが余りにも心が痛い。
告発というより、アームストロングの事は悪く書かれてないので嫌な気持ちにはならないです。でも何年経っても、読んだ時の痛みが残っている一冊です。
好きな本 05:ハチミツとクローバー / 3月のライオン
2020.04.30-thu
本の紹介5冊目。
『ハチミツとクローバー』第6巻/全10巻、羽海野チカ著、集英社
『3月のライオン』第1巻/最新刊15巻、羽海野チカ著、白泉社
多くの方が読まれているので、皆さんそれぞれ好きな場面があると思います。
私は、ハチクロは第6巻。竹本くんが作品制作で葛藤するはぐちゃんを見て神様に、「やりたい事があって泣くのと、みつからなくて泣くのではどっちが苦しいですか?」と問うシーン。
ライオンは第1巻。将棋をやめると言った自分の息子に対して幸田のお父さんが、「自分で自分をメンテナンス出来る人間しか、どのみち先へは進めなくなるんだよ」と零くんに冷静に告げる場面です。
私にとって羽海野チカの漫画は、時にポエティックで、そして、心を真っ直ぐにしてくれる哲学書のように感じる時もあります。登場人物も含めて好き過ぎて語るところがいっぱいあって困ってしまう幸せになる本たちです。
好きな本 04:beach
2020.04.28-tue
本の紹介、4冊目。
Photobook『beach』Tim Hixson, Bangalley Press.
ホルガというカメラで撮影された、オーストラリアの海辺の風景やビーチに集う人々の写真集です。現地に行って初めて存在を知ったシープールの写真が好き。
今から20年程前のアシスタント2年目の夏。それまで貯めたお金にアシでも貰えたボーナスを足して、シドニー近郊の街で1週間程のホームステイを申し込みました。
写真集は、滞在先のママさんが連れて行ってくれた海岸沿いの本屋で購入しました。確かその日は雨が降っていた記憶が。
この写真集で初めてホルガの存在を知りました。最も20年前は日本では有名でなく誰も知らなかった…。手に入れるのに結構苦労しました。その割には何年も使いこなせず、自分の頭の中にあるイメージが出来上がるまで随分時間がかかりました。
でも近道しなかったから良かったのかも。
一年間、このカメラで多摩川の写真を撮り溜め、コニカミノルタ主催のフォトプレミオという若手の写真家支援の公募に入選。初めての個展に繋がりました。
表紙に写真が入っている訳でもないし、この本の写真家の方の名前も存じませんでした。でも、なんだかよくわからないけど気になってなって惹かれて。
全くの偶然の出会いの写真集ですが、私にとっては、作家活動の始まりの大事な一冊です。
好きな本 03:日の名残り
2020.04.26-sun
本の紹介、迷いに迷った3冊目。
『日の名残り』カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳、ハヤカワ文庫
日本ではドラマにもなった『私を離さないで』の方が有名だと思いますが、私は断然こっちです。
いわゆる執事モノですが、主人公のスティーブンスは、私の中の世界三大執事に入っております。(『日の名残り』のスティーブンス、『3月のライオン』の花岡さん、…、あと一人は決めきれないっ。)愛すべき紳士です。
同じような匂いのする『モスクワの伯爵』も大好きです。
1ページ目から私はこの人の物語が好きだ!良い本に出会えたという印象が裏切られる事なく、最後まで楽しむ事が出来た一冊です。
翻訳された小説で好みの物に当たると、私は著者が好きなのか、訳者が好きなのかわからなくなる時があります。きっと自分の国の言葉に訳してくれる翻訳家の方がいるからこそ、その物語は普遍的なものになって広がって行くのだろうと。翻訳家の力量が素晴らしいといつも感激しております。
好きな本 02:ちきゅうはまんまる
2020.04.24-fri
本の紹介、2冊目。
『ちきゅうはまんまる』ゲンナージ・ツイフェロフ原作、宮川やすえ訳、多田ひろし絵、旺文社
小学生のころ、我が家はどれだけ駄々をこねてもおもちゃをなかなか買ってくれないお家でした。
でも、本は買ってくれました。ティーンズハートもコバルト文庫も、明星もピチレモンもなかよしも、本だけでなく雑誌もたくさん買って貰いました。
『ちきゅうはまんまる』と『手ぶくろを買いに』が大好きでした。
それから、うちの小学校は給食の時間に10分くらいの物語が毎日放送で流れていたのですが。さとうきび畑に大雨が降って、カンカン照りのとうもろこし畑に流れて、二つが合わさってポップコーンになるというお話を、美味しそう!と毎回楽しみにしていました。
読書感想文に選ばれ、とっても緊張しながらみんなの前で発表した事を覚えています。なんで、私?と長い間思っていたのですが、この本は選定図書だったのか…
私が持っているのは、くじらバージョンですが、3頭の像バージョンもあるらしく、いつかもう一種類の方も見てみたいです。
きっと私の旅の原点は、この本だと思っています。
好きな本 01:ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち
2020.04.23-thu
コロナウィルスの自粛期間中、読書文化の普及に貢献するため、好きな本を紹介していきます。というSNSの企画に参加しました。
1冊目。『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』上下巻リチャード・アダムズ著、神宮輝夫訳、評論社
私は高校生の時から実家を離れ、結婚するまで人生の半分近く一人暮らしをしてきました。でも、一度も寂しいと思った事がないのは、本のお陰かも。
久々に読みたくなって、2、3年前に中古で買い直しました。
大人になると好みは変わると言うけれど、高校生の時の感覚と変わらず素晴らしくてとても嬉しくなりました。
人や場所は変化してしまうかもしれませんが、物語は裏切らない。心の拠り所にも糧にもなってくれる。改めてそう思った一冊です。
印刷の文字が小さい!昔は、2段組みとかよくあり、読み応えたっぷりでした。
うさぎ達の住む野原が開発される事になり、新たな地を求めて旅が始まります。なにかあった時にいち早く危険を察知できるか、そして誠実に勇気を持って行動できるか。ちょっと今と重なりますね。
この期間にもう一度、読み直して見ようと思います。
マスクとラップクロス
2020.04.22-wed
日頃からお休みの時は、本を読んだりプリントしたりお家にいるのが大好きなので篭るのは平気だけれど、新型コロナウィルスのニュースを毎日見ていると、やっぱりストレスを感じないわけがないです。
こんな不安な時は、子供のころから趣味の手芸で無心になって手を動かすべし。という事で、立体マスクとカメラを包むラップクロスを作ってみました。マスクのアラベスク模様とラップクロスの白い刺繍が入った布は、新婚旅行で訪れたポルトガル・リスボンで購入した生地を使いました。
私は一年中マスクをして寝るので、プリーツタイプより立体の方が鼻の頭にテンションがかからなくて快適かも。立体タイプは余り布が出るので勿体無いと思っていたけれど、私の顔にはこの形が合ってるようで、これでようやく快眠できそうです。
丸い方が口の周りに空間が出来て寝る時には良いけど、なんとなく動物っぽい。私が付けるとタネキみたいになってしまうので、外出用は丸みをすっきりさせてみました。なかなか満足。
ラップクロスは、また旅に出かけられる穏やかな日々が早く訪れたらいいなあと思って作りました。でも、暫くはじっと我慢。それまではプリントを頑張ろうと思います。
作品制作はやっぱり時間がかかるので、たまに無性に手芸がしたくなる時があります。手をひたすら動かしていけば完成するので、割と短期間で、まだ私は最後までなにかを作る事ができるんだと少し自信になります。現実逃避とも言うけど、笑。
新婚旅行の思い出の布なのに、夫には「おっさんには可愛くて恥ずかしい…」とお揃いを拒否られました。笑。余ってる晒で良いそうです。でも、無心でひたすら気が済むまで手を動かしたので、すっきりしたかも。
再び作品作りをしながら、息抜きしたくなったらマスクを作ったり刺し子をしたりして、
篭もり生活を乗り切りたいです。
それから友人知人が少ない私でも『落ち着いたらご飯を食べに行きましょう券』が3枚程溜まったので、それを励みに頑張りたいと思います。
無題
2020.03.16-sun
頑張る方向を間違えない。近道をしない。焦らずじっくりと、自分の道を行く。
経験上、不安になってしまうのは手が動いてない時と自分でわかっているので、こういう時は引き続きプリントを頑張ろうと思う。用紙の追加注文をしよう。
スカーレットを見ていてよかった。3月で終わりなのが寂しいな。
スカーレット
2020.02.12-sat
頑張る方向を間違えない。いい言葉だ。
自分の作った作品たちに支えられてきて、これからもそうだ。作る時も、作った後も、しっかりと自分の写真作品と向き合って。
久々に朝ドラにハマっていて、毎日のささやかな楽しみになっています。
誕生日
2020.01.16-sun
42歳になりました。
今日は免許証の更新に行って来たのですが、新旧の顔写真を見比べると順調におばちゃんになってきました。
顔だけでなく、行動もおばちゃんなってきた事を実感。これで、微妙な空気を察知した甥っ子に、「お、おねーちゃん…?」と変な気を使わせる事もなくなるでしょう。笑
最近は、30代でも睡眠不足と激務で脳梗塞になって死亡などのニュースに震えています…。私の友人にもインフルエンザを拗らせて肺炎になった方もおり…。
私は川田喜久治さんのように80代になってもバリバリと作品作りが出来る写真家が目標なので、もう健康あるのみ。世間一般の対人関係のストレスはどうしようもないから置いておいて、美味しいご飯と睡眠は確保して行きたいと思います。
ところで、最近、以前にも増して作品作りがとっても楽しいんですよー!人生の半分以上を写真と一緒に過ごして来て、再びなのか新たになのかはわかりませんが、こんな風な気持ちになるんだと自分でもびっくりしてます。
健康に気をつけて、今年もコツコツと作品作りに励みたいと思います。
皆さまもお身体をご自愛くださいませ。
本
2020.01.03-mon
昨年は面白い本に沢山出会えた一年でした。
ベストワンは『モスクワの伯爵/エイモア・トールズ』かな。(3月のライオンは特別枠)オタクのニ次元は裏切らないじゃないけど、良い物語も同じだ。いろんな欲望も満たして心の拠り所や糧にもなってくれる。そんな本たちに今年も出会えますように。