# 漫画
ココハナ3月号、『銀太郎さんお頼み申す』第13話は能登の伝統工芸のお話。
着物と器を中心に、日本の歴史と文化が現代の視点で描かれている東村アキコの連載マンガ。
いつも、ちょっとだけ切ない。
偶然かもしれないけど、いや、おそらく地震発生後にネームを作ったんだと私は思う。能登の文化と伝統を大切にするんだという、優しくて強い意志が伝わってきて、ちょっとだけ泣いた。
震災で大変な時に、こういう表現の仕方があるんだなと思った。東村アキコ、さすがだな。
お話の中に「合鹿椀」が出てくるのだけど、もしかして、もののけ姫でアシタカが持ってた椀じゃない?と思って検索したら、やっぱり当たってた。一本歯の下駄を履いたジコ坊がアシタカにお粥をよそいながら、「ほう、雅な椀だな」のところで登場する器。
ちなみにうちの実家にある、漆の椀はどこのだろう。昔の家なので、黒の塗り(お葬式用など)と朱(お祝い事用)の椀が何客かある。昔は、結婚式もお葬式も家で行なってたからね。
箱になんて書いてあったかな。田舎なのでそんなに高いものだとは思えないけど、今度実家に帰った時に見てみようと思った。
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本の紹介5冊目。
『ハチミツとクローバー』第6巻/全10巻、羽海野チカ著、集英社
『3月のライオン』第1巻/最新刊15巻、羽海野チカ著、白泉社
多くの方が読まれているので、皆さんそれぞれ好きな場面があると思います。
私は、ハチクロは第6巻。竹本くんが作品制作で葛藤するはぐちゃんを見て神様に、「やりたい事があって泣くのと、みつからなくて泣くのではどっちが苦しいですか?」と問うシーン。
ライオンは第1巻。将棋をやめると言った自分の息子に対して幸田のお父さんが、「自分で自分をメンテナンス出来る人間しか、どのみち先へは進めなくなるんだよ」と零くんに冷静に告げる場面です。
私にとって羽海野チカの漫画は、時にポエティックで、そして、心を真っ直ぐにしてくれる哲学書のように感じる時もあります。登場人物も含めて好き過ぎて語るところがいっぱいあって困ってしまう幸せになる本たちです。
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