# 旅
台湾の友達が、地震は大丈夫だったかと連絡をくれて、コロナと世界情勢が落ち着いたらまた会おうと約束した。台湾に行ってパイナップルケーキを思う存分食べたい。
いつになるかわからないけど、こういう不安定な世の中になると未来の約束があるだけでささやかな楽しみが生まれて、心を落ち着かせてくれる。
東京も随分長い間揺れたので、またエレベーターが止まってしまうのかとドキドキして地震が起きた夜はあまり寝れなかった。
以前の地震の時にモニタがぐらんぐらん揺れていて、これではいつか倒れてしまうかもと心配して、耐震ジェルシートをモニタ台との間に設置したらかなり効果があった。震度4くらいだとまだ余裕がありそう。
あと8年くらい前に作った自作の棚が思いの外頑丈でビクともしなくて、地震が来る度にちょっとだけ誇らしい。
今日の写真は、『4月25日橋−18』。
新婚旅行で行ったポルトガル。夫は新婚よりも撮影したい私に付き合ってくれた。
当時はロンドン経由ですごく疲れた。パリ経由の方が時間のロスが無くて良い。週一の直行便が出来たけど今後はどうなるんだろう。
世界は近くなったり遠くなったりしながら、歴史が出来ていく。
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干支一回り前の30代前半の頃、もう一度、美術史を勉強し直して感じた事は、やっぱり自分の好きな事をとことん突き詰めて行こうと改めて思った。
近代以降、特に現代になってから数年置きにいろんな派閥が生まれるのを見て、これは個人が自由を得て好きな事を表現出来る時代がやってきたのだ。と思った事を覚えている。
私の好きな画家はターナーなので、1800年代、写真が生まれた時代の読み物が楽しい。(ターナーの映画もオススメです。)
美術史から入って、年代を大まかに照らし合わせながら写真史と行き来するととても面白い。
『Once in a Blue Moon』はロンドンを中心に撮影したが、ターナーが愛した近郊の港町、マーゲートの風景が何枚か入っている。
ロンドン最終日、テートブリテンの常設展でターナーを見て、改めてその国や街を知るには美術館は大切だと思った。(大英博物館に収蔵されている美術品の歴史も外せない)
だから、体系立てて勉強ができる美術館に躊躇なく訪れる事が出来る日が待ち遠しい。
写真は『Once in a Blue Moon - 97 page』。
このシリーズ唯一の生き物。ロンドンと言えば民家に現れるリス。撮影初日に、きちんと撮れたと確信できた偶然の風景に出会えて、ここから物語は始まって行きました。
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本の紹介、2冊目。
『ちきゅうはまんまる』ゲンナージ・ツイフェロフ原作、宮川やすえ訳、多田ひろし絵、旺文社
小学生のころ、我が家はどれだけ駄々をこねてもおもちゃをなかなか買ってくれないお家でした。
でも、本は買ってくれました。ティーンズハートもコバルト文庫も、明星もピチレモンもなかよしも、本だけでなく雑誌もたくさん買って貰いました。
『ちきゅうはまんまる』と『手ぶくろを買いに』が大好きでした。
それから、うちの小学校は給食の時間に10分くらいの物語が毎日放送で流れていたのですが。さとうきび畑に大雨が降って、カンカン照りのとうもろこし畑に流れて、二つが合わさってポップコーンになるというお話を、美味しそう!と毎回楽しみにしていました。
読書感想文に選ばれ、とっても緊張しながらみんなの前で発表した事を覚えています。なんで、私?と長い間思っていたのですが、この本は選定図書だったのか…
私が持っているのは、くじらバージョンですが、3頭の像バージョンもあるらしく、いつかもう一種類の方も見てみたいです。
きっと私の旅の原点は、この本だと思っています。
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コロナウィルスの自粛期間中、読書文化の普及に貢献するため、好きな本を紹介していきます。というSNSの企画に参加しました。
1冊目。『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』上下巻リチャード・アダムズ著、神宮輝夫訳、評論社
私は高校生の時から実家を離れ、結婚するまで人生の半分近く一人暮らしをしてきました。でも、一度も寂しいと思った事がないのは、本のお陰かも。
久々に読みたくなって、2、3年前に中古で買い直しました。
大人になると好みは変わると言うけれど、高校生の時の感覚と変わらず素晴らしくてとても嬉しくなりました。
人や場所は変化してしまうかもしれませんが、物語は裏切らない。心の拠り所にも糧にもなってくれる。改めてそう思った一冊です。
印刷の文字が小さい!昔は、2段組みとかよくあり、読み応えたっぷりでした。
うさぎ達の住む野原が開発される事になり、新たな地を求めて旅が始まります。なにかあった時にいち早く危険を察知できるか、そして誠実に勇気を持って行動できるか。ちょっと今と重なりますね。
この期間にもう一度、読み直して見ようと思います。
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