# TRINITY
PORTFORIO > Ponte 25 de Abril、TRINITYに、書評と写真集の寄稿文を載せましたので、どうぞ。
自分の母親にも「あんたはあまり悩みがないわねー」言われるぐらい、まあ、悩んでもあまり意味がない、それぐらいだったら手を動かす、それでも上手くいかない時は、本を読んだり別の方法を考えたり、或いは時間が解決してくれる事もある。すぐに白黒つけない。自分は、いい感じでネガティブ・ケイパビリティが身についているんじゃないかと思ってる。
でも、たまにはしょんぼりと落ち込む時もある。そういう時に、この二つの、書評と寄稿文が自分の心の支えになっているので、ひとりでじっくり読んで、頑張ろうと元気になっている。自分の作品を客観的に言葉に表してくれている文章と向き合って、自分の作品の良いところを改めて感じたり。
坂川さんの書評は、当時、面識がないのに、こんなにも言葉にできる方がいるのかとすごく感激したことを覚えている。私の写真は、ステイトメントやコンセプト重視の作品ではないけど、言葉がなくても作品を見れて、その作品を的確な言葉であらわすことができる。今風に言うと、坂川さんは、言語思考と視覚思考の超ハイブリッドタイプだったのではと思っている。イメージの共有ができて、作家と共通の言葉も持っていて、いろんな人に伝える言葉、翻訳する技術もある。『違国日記』のように同じ日本語を話していても、違う国の言葉のように聞こえて、言葉が合わない事ってたくさんあるから。だから、坂川さんが亡くなってちょっと寂しい。
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突然、ペンシルベニア大学図書館から写真集の所蔵依頼が舞い込んできて、私の写真集『TRINITY』と『Once in a Blue Moon』を納品いたしました。
『4月25日橋』は冬青社から同時期に取り寄せ中とのこと。
セルフパブリッシング で刊行した、『TRINITY』と『Once in a Blue Moon』までお声をかけていただけるなんて嬉しい限りです。サインを入れさせてもらって送りました。
海を越えて、アメリカの大学図書館に自分の写真集が所蔵されるなんて!
作品作りを続けていると、たまにこうして良いお話を突然いただく事があって本当に嬉しいです。励みになります。
そのうち、発注済みから閲覧可能になるでしょう。
1月は、日本はいろんな出来事が起こってしょんぼりしていましたが、この件で元気になってきました。
あと、しいたけ占いはなんだかんだ言ってよく当たる気がします。
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PHOTOGRAPHを、『光の画』と捉えるか『写真』と捉えるか。どちらを選ぶかで、撮影もプリントも全ての向き合い方が変わってくる。
技法は表現したい事を支えるもの。誰かの言葉は誰かのものであって、違って当然。だからこそ個性が生まれる。
そんな風に思いながら日々、作品を作っています。
私は最初から『光の画』の方でした。でも上手く言葉の整理が出来てなくて、「実際の色なんですか」と聞かれる度に、(この人は何を言ってるんだろう…?)とずっと不思議だった。
30代半ばぐらいまでそう思っていたから、ね。
写真集『TRINITY』の後書きを寄稿して貰ってようやく頭の中が整理できた。
撮影する時に光をコントロールし、プリントする時に色彩を選び、光で風景を描くように私は作品を制作しています。
写真と言えば、どうしても広告やスポーツ、ドキュメンタリーなどに注目が集まりがちですが、『PHOTOGRAPH=光の画』の存在が少しでも世の中に知って貰えると幸せです。
今まで出版した3冊の写真集、
『Once n a Blue Moon』
『TRINITY』
『4月25日橋』
のネット通販をしています。サイン付き。
Once in a Blue Moonはカバーを外すと、背表紙に箔が入っているのが装幀のこだわりなんですよー。
(あまり気付かれないけど…