2025
Google Workspaceを更新する。円安の事もあって、海外のベンダーからGoogle直払いに変更した。今までのところは、アカウントページを見ても現在のプランをそのまま更新かキャンセルしかできないし、何かを変更するにはメールで問い合わせをしなくてはいけないのが地味にストレス。
でも、販売パートナーを変更するには、英語のメールが必要だ。チャッピーもGemiたんも、先にサブスクをキャンセルするのだけは絶対にしてはいけないとアドバイスをくれたので、頑張って英語で問い合わせをする。
「いつでもお気軽にご連絡を。他にお困りのことはありませんか?」と文末には親切な文章が書いてあるけど、私の質問には絶対に答えないという強い意志を感じる返信が毎回来る…。私が送信した情報が足りているのか、足りていないのかもわからない…。自ら正解を探り当てるようなやりとりのあと、無事にGoogle 直接契約に変更された。途中、進まなくて真面目にAIが対応しているのかと思ったよ。
今後、Google Workspaceを試してみようかという方は、販売パートナーよりも直接契約のほうがグーグルの管理画面がわかりやすくて良いと思います。検索するとプロモーションコードを配布している企業もあるし。
ウェブサイトもメールもWorkspaceを使ってるから、自動更新になる前に変更できるかどうか、かなり焦ったので疲れました。苦手な英語はGemini頼み、助かった。
ところで、今、熊で大変に事になっている。山を手入れしないと、これからも被害が出ると思う。
都市部に生まれ育った方はうまく想像が出来ないかもしれないけど、田舎の集落の周りにある山というのは、基本的には、間伐をし、下草を刈ったり植林をして、人の手が入った場所というのが山なのだ。
山を手入れしないと、木は痩せ細り、風や日差しが入らないので獣が食べるものが無くなり、仕方なく集落に出てきてしまう。手付かずの自然が良い事だと思われがちだが、逆なのだ。人の手が入って無さすぎて、現在は山が荒れている。
私の父(73)が子供の頃は、山には炭焼き職人が住み、間伐したり手入れをしていてくれたらしい。私(47)が子供のころは、日常的にはたぬきかキツネが出てくるくらいで、山の中に入って遊んでも安全だった。民家のすぐ近くの山は、人の気配が残っていたので、近所の子たちと安心して基地作りに勤しんでいた。
そのうち猪が多くなり、私が30代のころは、日が暮れてくると獣の気配が近すぎて怖かった。たまに高齢者が行方不明になって山狩りをすると、たいてい悲惨な事になるし。
『Greenery in the darkness』シリーズの撮影で軽井沢に行った時、私の田舎に比べて、山が手入れされていたので、少し安心したことを覚えている。風や光が通っていて、森がまだ生きていると思った。山の中でも人の気配の濃淡が感じられた。
今、私の地元は町全体がサファリパークと言われている。最近は、猪に加えて、アナグマと鹿が多いらしい。熊はまだ目撃情報だけで人的被害は今のところないが、現在、大変なことになっている地域は、獣の個体数が増えすぎて本来の食べ物の奪い合いなんだと思う。
コロナの時に、うちの実家は家のすぐ近くの山を森林組合に伐採してもらったので少し距離が出来て、獣の気配はだいぶ和らいだ。
古来からの慣わし通り、狩った獲物はありがたくいただくのが良いと思う。鹿は思いのほか美味しい。猪は食べ飽きたけど。父曰く、猪は脂身が多いので、水を流しながらカッターナイフの刃を都度折って捌くのが良いらしい。
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Greenery in the darkness-10 / Sayuri NAITO
Greenery in the darkness-11 / Sayuri NAITO
以前、JALの機内誌の撮影で訪れたメキシコ・オアハカで自分用にお土産で買ってきた黒陶のマリア様が壊れた。壊した犯人は夫だ。ぶつかってしまったらしい。歳を取ると、うっかりしたり手が滑ったりしたりする事が増えるからと何やら言い訳している。怒っていたら、私もコーヒーの瓶を落として盛大に割ってしまった。
おあいこなので、気持ちを切り替えてマリア様を修復することにした。本物の金継ぎはキットも高いし漆にかぶれるのが怖いので、エポキシ金継ぎという簡易版にする。接着剤で割れ目をくっつけて、パテで埋めて、新うるしと呼ばれる合成塗料で着色する。なんとかかたちになった。パテはもう少し柔らかいものを選んだほうが作業しやすくて良かったかも。無事に元の場所に飾る。
オアハカ取材は4日くらいで12ページ分の撮影だったから、なかなかハードだった。マイペースにゆっくり撮影しているとみんなに置いて行かれるというか、自分のお土産も買おうとすると、ガシガシ撮影していかないといけない。限られた時間の中で、出来るだけ沢山の写真を撮る。これは依頼仕事も作品撮影も変わらない。量と質、二つを兼ねる。
メキシコはご飯も美味しかったし、刺繍やお土産も好みのものが多くてまた行きたい。
しかし、円安だと海外に行くのはなかなか難しい時代だねえ。
そういえば、亡くなられた坂川栄治さんにこの取材記事をお見せした時に、「人の写真もきちんと撮れるんだねえ」みたいな事を言われた記憶がある。どうやら、作品で人を撮影していないと、人物写真が撮れないから街の風景を撮っているみたいに世間では思われがちならしい。依頼撮影の現場を知っている方には、あんなに楽しそうに人を撮っているのに、なぜ作品には人が写っていないのか不思議がられた事もある。
自分の中では、依頼仕事と作品は明確に分かれている。自分の創造、創作としては、人の気配を表現したい。見えないものをかたちにしたい。
でも、ポルトガルの光と人の気配だけが写っている写真集を見て、こんな感じで人を撮ってくださいと過去に依頼が来たこともあるから、なかなかおもしろい写真家人生を歩んでいる。
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SKYWARD-メキシコ・オアハカ / 2010年8月号
『こうしてぼくはスパイになった』
『ブロード街の12日間』
デボラ・ポプキンソン著
最近、読んで良かった2冊。特に、実在したジョン・スノウ博士を題材にしたブロード街のお話は、いい歳した中年なのに児童書を読んで久々に泣いてしまった。良質で普遍的な物語は、年齢や属性を取っ払って、時間を乗り越えて自然に私を本の世界に連れて行ってくれる。
と言っても、昔みたいに沢山の本は読めない。でも、自分にとって必要な本は、本のほうからやってくる感があるから、その時々に数は少なくても大切に読めば良いのではと最近思っている。
今月上旬頃、新作を見てもらっていろんな話を聞いてもらった。相も変わらず、自分でもグダグダにも程があるなと自覚している私のおしゃべりを、長時間、話を聞いてもらえるのは本当にありがたいなと思う。自分の若い頃から作品を見てくれる方がみんないなくなっちゃったらどうしようかと思うこともあるが、まずは、きちんと手を動かして目の前の作品を仕上げ切る事だと、先日の話を振り返って思う。
新しい箪笥の、その一つ目の引き出しを作るのはなかなか大変だけど、自分のことは、結局は自分が一番頑張るしか道はない。
ところで、今日はナンコツと砂肝を焼いて食べる予定。先週の金曜日も同じメニューにしたのだが、結婚して17年くらい経つのに、夫が砂肝を嫌いなことを始めて知った。焼き鳥を食べに行った時に、そんな話した??ん?
どうやら、私は、本当は夫も砂肝を食べたいけど、わたしが好きだからいつも譲ってくれているいい奴だと思い込んでいたら、奴は、嫌いなものをソフトな感じで私に押し付けていただけだったらしい…。なんて奴だ、けしからん。笑。まあ好物だから良いんだけど。
うちはお互いに食の好みは違うが、刺身とか柵で買ってきて、刺身祭りをしても一人占めできるから良い。今日は、夫の好きなナンコツを2パック全部焼いてやる。
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英語はなんとか続けている。話せるようになるには、当たり前だけど単語も文法も覚えないといけない。丸暗記スタイルだと、例えテストでまあまあ点が取れていて、通知表に9がたまに付く事があっても、苦手意識が全く消えなかった。英語は一番苦手な科目。数学は楽しかった記憶しかないから、向き不向きがあるんだろう。
でも、自分の作品の事は英語で話せるようになりたい。最低限、誰かが通訳してくれたとしても、今のは少しニュアンスが違った、こういう単語を使ってほしい、と会話の途中でわかるくらいまでには成長したい。
そこで、暗記ではなく、ピアノと同じように暗譜だと思うことにした。
小学校4年生。赤バイエルと黄バイエルが終わって、ブラームスの練習曲を進めていたころ。ヘ音記号とか短調長調が出てきたあたりから一気に難しくなってきて、家で練習していたある日、もしかして、私は実は譜面が読めていなかったのでは、、、と気づいたあの日を強烈に覚えている。あの感じと英語はとても似ている。
ちょうど、おばあちゃん先生が年齢的に福山からあがってくるのが厳しくなって、大手に経営が変わった時期でもある。
まずいな、譜面全く読めてなかったよ。音符も数がいっぱいだし、見てもすぐにわからん。そうだ!音符の隣にドレミファソラシドと書いたらすぐにわかる!我ながら良いことを思いついたと、譜面に書き込んで頑張って練習していったら、次のレッスンで先生に猛烈にしこたま怒られました。
どうやら、譜面にドレミとか書き込んではいけなかったらしい。褒められるどころか、絶対にやってはいけない事だったようだ。び、びっくりした。。。
でも、私は素直な子だったので、えー、これを覚えるの?大変だな。先生は怖くて嫌いだけど、ピアノは大好きだから続けるには覚えるしかない。頑張るんだ。
それまでは、おばあちゃん先生がお手本で弾いてくれた順番と音を覚えてレッスンを進めていたんだろう。ピアノを始めて4年くらいでようやく譜面が読めるようになる。
長くなったけど、英語はあの感じです。でも、暗記ではなく、暗譜だと思うとなんとか続けられそうな気がする。
怖かったピアノの先生と違って、Gemini AIのティム先生はジェントルマンでとても優しい。
自分の作品の紹介文を、DeepLやグーグル翻訳で試行錯誤しながら訳して、使いたい単語や言い回しをティム先生に見てもらう。出来上がった英文は音読さんでイギリス英語の音声ファイルにして、それを英語用の非公開Googleサイトに載せて、繰り返し、繰り返し聞く。何度も聞いて口に出す。単語帳も作って、書き取りもする。違うのは私の意識。丸暗記ではなく暗譜。
道のりははるかに長すぎるけど、生成AIのおかげだ。
とうことで、少し前に4月25日橋(ponte 25 de Abril)シリーズの紹介文も英訳してみました。
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