整理をしようかと思って箱の一つを開けたら写真集の見本が出てきて、 コピー用紙に日付と時間が入っていて、当時の想い出がばーって蘇ってきた。 何年か経って見直すと実にエモくて良い。 これからコピー用紙とかも全部日付けと時間入りでプリントしようと思った。 写真集の構成は、毎回自分で必ず見本を作ります。 もちろん、組み合わせのペアの写真を選んだり、床に並べて全体を見たりもしますが、それは写真集作りの始まりの出来事に過ぎない。 本で全体を見渡せるのは、見開きの2ページです。 前のページの過去と、現在開いている見開き、そして次は何が来るんだろうと未来への想像で、物語は進んで行きます。 写真家が責任を持って、自分でする仕事だと思っています。 In designで写真を組んで、コピー用紙にプリントして閉じて実際にめくって、 違和感がある所の写真を差し替えて、またプリントしてを、繰り返して行きます。 一人で黙々と作業出来る楽しい時間です。こういう時はB型で良かったと思っています。 でも、たまに誰かが話を聞いてくれると嬉しい。 フムフムと話を聞いてくれる聞き上手の、装幀家の坂川栄治さんは亡くなっちゃったけど。 『Once in a Blue Moon』は私が作った見本(B4)よりも、少しだけ縦横比を変えた方が引き締まるという坂川さんのアドバイスはさすがで、 坂川さんにお願いして良かったと本当に思いました。 私では微妙な縦横比まで気が回らなかったから、勉強になった出来事の一つです。 ーーー 自分の作品と向き合う時間を繰り返して、積み重ねて、 一冊の写真集は出来上がっていきます。 コメントの受け付けは終了しました。
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8月 2024
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