干支一回り前の30代前半の頃、もう一度、美術史を勉強し直して感じた事は、やっぱり自分の好きな事をとことん突き詰めて行こうと改めて思った。
近代以降、特に現代になってから数年置きにいろんな派閥が生まれるのを見て、これは個人が自由を得て好きな事を表現出来る時代がやってきたのだ。と思った事を覚えている。 私の好きな画家はターナーなので、1800年代、写真が生まれた時代の読み物が楽しい。(ターナーの映画もオススメです。) 美術史から入って、年代を大まかに照らし合わせながら写真史と行き来するととても面白い。 『Once in a Blue Moon』はロンドンを中心に撮影したが、ターナーが愛した近郊の港町、マーゲートの風景が何枚か入っている。 ロンドン最終日、テートブリテンの常設展でターナーを見て、改めてその国や街を知るには美術館は大切だと思った。(大英博物館に収蔵されている美術品の歴史も外せない) だから、体系立てて勉強ができる美術館に躊躇なく訪れる事が出来る日が待ち遠しい。 写真は『Once in a Blue Moon - 97 page』。 このシリーズ唯一の生き物。ロンドンと言えば民家に現れるリス。撮影初日に、きちんと撮れたと確信できた偶然の風景に出会えて、ここから物語は始まって行きました。 コメントの受け付けは終了しました。
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9月 2023
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