本の紹介、迷いに迷った3冊目。 『日の名残り』カズオ・イシグロ著、土屋政雄訳、ハヤカワ文庫 日本ではドラマにもなった『私を離さないで』の方が有名だと思いますが、 私は断然こっちです。 いわゆる執事モノですが、 主人公のスティーブンスは、私の中の世界三大執事に入っております。 (『日の名残り』のスティーブンス、『3月のライオン』の花岡さん、…、 あと一人は決めきれないっ。) 愛すべき紳士です。 同じような匂いのする『モスクワの伯爵』も大好きです。 1ページ目から私はこの人の物語が好きだ! 良い本に出会えたという印象が裏切られる事なく、 最後まで楽しむ事が出来た一冊です。 翻訳された小説で好みの物に当たると、私は著者が好きなのか、 訳者が好きなのかわからなくなる時があります。 きっと自分の国の言葉に訳してくれる翻訳家の方がいるからこそ、 その物語は普遍的な物へとなって広がって行くのだろうと。 翻訳家の力量が素晴らしいといつも感激しております。 コメントの受け付けは終了しました。
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9月 2023
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