本の紹介、6冊目。
『シークレットレース』 タイラー・ハミルトン&ダニエル・コイル著、児島修訳、小学館 事実は常にひとつ、真実は一人にひとつ。 自転車競技界に起きたドーピング問題で、 中心人物となったランス・アームストロングではなく、 チームメイトのタイラー・ハミルトン側から見たノンフィクション小説です。 ようやくプロになった。 でも、最初の新鮮な時期が過ぎると段々と現実が見えてくる。 自分は結果が出ないのに、実績を積んでいる人がいる。 なにか、秘密があるに違いない。 結局、彼も自分の現実を受け入れてドーピングを始めます。 何年にも渡る葛藤と、 終盤の「あなただったらどうしますか」という問いかけが余りにも心が痛い。 告発というより、 アームストロングの事は悪く書かれてないので嫌な気持ちにはならないです。 でも何年経っても、読んだ時の痛みが残っている一冊です。 コメントの受け付けは終了しました。
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8月 2024
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