パワハラとかモラハラという言葉が出てくる前は、厳しいけど本当の事を言ってくれるくれる業界のおじさんやお姉様方は沢山いて、私も若いうちに色々なアドバイスを頂いて凄く助かった。
なんとか写真家として名乗れるだけの経歴が出来たのも、この方たちのおかげだと思う。 だけど、同じ事をアドバイス出来るかというと、私は難しい。 私が20代の頃は作品がある一定以上の評価を受けないと話題にもしてもらえなかったのが、SNSが発達した現代では先に有名になったり話題になったりする事ができる。 世の中には、経歴や実績を積み重ねるのが先でも、話題になるのが先でも、盛り上がったらなんでも良いという人はとても多い。 故に、本人の本気度が分かりづらくて。みんな写真家になりたい作家活動したいって言うし、覚悟はあると言って相談を受けた事もあるが、真面目な返答は望まれてない事も多く中年にはよくわからない。。。 だから、先日のツイッターで書いたように、何事も言い難い令和の時代にきちんと言葉で表してくれる方がいる事は素直にありがたいなと思う。 趣味で楽しんでいる方に、『自分でも撮れそう』と言われても特に。もし言われたら、誰かの写真じゃなくて自分の撮った中から好きな写真を見つける方がステップアップの近道ですよ。と思う。 でも、同じ事を自分より年上だったり有名だったり、60代の私の親に近い年齢の写真家の方に言われると、正直に言って虚しさしかない。半分くらい呆れてもいるけど。 作品同士を比べるのは、作家ではなく評論家や選ぶ側の仕事。誰かと比べて上手いとか同じくらい撮れるとか比較して作品作りをするよりも、自分の好きな物を突き詰める方が、作品が独り立ちして世界が広がる。 写真家は選ばれる側だから、評論家や選ぶ側の考え方に染まらないように気をつけないと。と思っています。 コメントの受け付けは終了しました。
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8月 2024
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